ハウスメーカーに比べて設計事務所のほうが「費用が高い」というイメージを持つ方が多いようですが、必ずしもそうとはいいきれません。実際には、建てる家のグレードが同等であれば、設計事務所のほうが安く済む場合も多いのです。どちらに依頼するべきかは最終的にお客様が決断することですが、このページで正しい知識を付けていただき、ベストな選択をしていただければと思います。
家ができるまでの流れ
- 一般的なハウスメーカー
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- 「モデルハウス見学」
- 理想に近いモデルハウスに見学に行き、プランの説明を受けます。
- 「グレードからプランの選定」
- ハウスメーカーが用意しているグレードから自分たちに合ったプランを選択します。
- 「理想に近づけるためのオプション選択」
- ハウスメーカーが用意しているプラン内容に、自分たちの理想の住まいに近づけるためにオプションを選びます。
- 「見積もり」
- プランにオプションを含め、最終的な見積もりを提出します。
- 「契約・工事着工」
- ご契約後、着工に入ります。設計・施工のすべてをハウスメーカーの業者が行います。
- 設計事務所
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- 「お客様と打ち合わせ」
- お客様の希望の家がどのような住まいなのかをお伺いします。
- 「プラン提出、施工会社選び」
- 設計プランをご提出し、プランに合った工務店などを何件かお客様にご紹介します。
- 「相見積もり・会社決定」
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複数の会社から相見積もりをとり、お客様のご要望に対して価格と施工内容が一番適している会社を選定します。
- ※会社の見積もりを専門的かつ客観的に見て、コストダウンできる部分があれば、会社との値下げ交渉も行います。
- 「契約・着工」
- ご契約をいただいた後に着工となります。設計士が現場監督になるため工事を客観的な目線で監督できます。
ハウスメーカーと設計事務所の違い
- 予算について
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ハウスメーカーでは「1,000万で家が建つ」などとうたっていることがありますが、それはプラン内ですべてを収めた場合の話。プランに含まれない内容を追加するにはオプション料金が発生し、最初の金額では収まらないケースがほとんどです。
一方の設計事務所は、ご予算に合わせてプランニングするスタイル。抑えるところはできるだけ抑えて、お金をかけるべきところはしっかりかけ、メリハリをつけることで見積もり内でお客様のご要望を叶えます。ハウスメーカーと同じグレードの家を建てた場合、100~200万程度安くできることも。
- 品質について
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ハウスメーカー 設計事務所 CMなどで見かける会社などであればネームバリューがあり、安心感があります。不安がつきものの家づくりですから、これは大きな特長ですね。またマニュアル化されているので、品質も安定しています。
ただ気になる点としては、設計と施工を同じグループ会社で行うということ。これでは馴れ合いのようなものが生じ、「監理」の役割が果たされない恐れがあります。
ハウスメーカーと比べるとネームバリューという点で安心感はないものの、その会社と顔を突き合わせてじっくりつきあえるのが設計事務所の特徴。こちらの要望もしっかり受け止めてくれますし、マニュアルがないぶん、融通がきくというメリットも。
また施工事務所の施工監理を行うのは、設計事務所。お客様目線で監理するためきちんと牽制がきき、より要望が反映された家づくりが期待できます。